山河あり

この前行った元町の酒商熊澤という店のことも記しておこうと思います。

神戸元町は鯉川筋に最近できましたハイカラな立ち飲みのお店で、ビールがべらぼうにうまい。そして安い。ひとくち飲んで「うまい!」と言わずにおれないぐらいの奇跡のサッポロ黒ラベルです。

同じビールで酔うならば、足を伸ばして熊澤に鯉。

という感じでそういえば最近は昼の休み時間に漢詩のことを調べたりしています。漢詩って格好良いよ。

国破山河在
城春草木深
感時花濺涙
恨別鳥驚心
烽火連三月
家書抵万金
白頭掻更短
渾欲不勝簪

これですね。読み方はまず2句ずつが対になってます。

国破山河在
城春草木深

感時花濺涙
恨別鳥驚心

烽火連三月
家書抵万金

白頭掻更短
渾欲不勝簪

そして、五言律詩の場合漢字のグループは2と3です。

国破 山河在
城春 草木深

感時 花濺涙
恨別 鳥驚心

烽火 連三月
家書 抵万金

白頭 掻更短
渾欲 不勝簪

それから、展開としては絶句と同じで起承転結です。
起承転結の解釈の仕方としては、ふたりの人間が話をしてると思えばいいと思います。

起:そういえばこんなことがありました。
承:そうですね。それはまさにこんな感じですね。
転:そういえば思い出しましたけどこういうことも思いました。
結:まったく世の中はこういう感じですよね。

という和やかな会話のようなものだと思います。
そういうつもりでさっきの詩の感じを眺めてるといろいろと趣深いものがあります。 

(起)
国破 山河在 
城春 草木深

(承) 
感時 花濺涙  
恨別 鳥驚心

(転)
烽火 連三月 
家書 抵万金

(結) 
白頭 掻更短   
渾欲 不勝簪

山月記なんかを読んでも、当時の中国人が詩にどれほどの情熱を注いでいたかわかる。
あれだけでっかい国で歴史を重ねて詩を作ってきたのだからたぶんめちゃくちゃ奥が深いんだろうなーと思ってチラチラ見始めた所です。