夜は短し
10月になった。
夕方、ご飯を食べ終わってからよく3人で散歩をします。
静かな海を眺めて、西の明石海峡大橋の向こうに沈む夕日を眺める。
ついこの前まで、夜の7時ぐらいまでは明るかったのに今はもう7時になると暗くて足元もおぼつかない。
淡路島の光や遠くを行く船の光を望みながら、お子さんを抱っこしてくれている奥さんと「早いもんだねえ」とか「さむくなったねえ」とか話をしてぶらぶらと帰ってきます。
海辺の村に住むのも散歩ができて良いです。
お子さんも短い前髪を風にたなびかせながらきょろきょろしたりしているので「ほら、あれが夕焼けだよ」「あれは雲だよ」とかいろいろ教えてあげている。
まだあんまりわかってなさそう。
指さしたその指を見て、ぼくの顔を見て、唐突に「ふん」ってため息みたいな声を出してやっぱり奥さんにしがみついたりしています。
まだ全然言葉はしゃべることができないのだけど、「まんま」「ぐ、ぐ、ぐ」「んぱー」っていう感じで言葉のバリエーションが増えてきました。
ソファにつかまって横に移動しながら「んぱ、んぱ、んぱ」ってずっと言ってるのは、意味はわからんのだけどなるほどーってなる。
「んた、んた、んぱ、んぱ、んぱ」って言ってなにか一所懸命やってるのは、なんというか実に赤ちゃんで、良い。です。
夜は奥さんがお子さんをお風呂に入れて、ぼくはゆであがったお子さんをタオルにくるんで回収します。
Netflixのハイキューを横目で見ながら、裸でハイハイをしてどこかに遊びにいこうとするお子さんを捕まえて水気を丁寧に拭き取りまして「アトピタ」を塗りたくってオムツをはかせます。
いやだいやだと言ってテレビのリモコンなどを捕獲しに行こうとするお子さんを捕獲しまして服を着せる。
それから仕上げにお子さんのほっぺたにクリームを塗ってできあがり。
それからぼくもお風呂に入って、でてきたらなんともう寝る時間であります。
たいへんだったなーと思うわけですが、実はここからが奥さんとお子さんの長い長いたたかいの幕開けなのであります。