おこさんの話です。
2歳。
2歳というと、まだまだ話してることはよくわからない。
奥さまはぼくよりずっと2歳児の言葉を理解しているけどそれでも分からないことがたくさんある。
たまにうにゃうにゃと長文でしゃべりかけてくることもあるんだけど、あれはおそらく本人にもなに言ってるかわかってないと思う。とにかくしゃべりたいみたいだ。
成長というのはじわじわと全体的にできることが増えていくのではなくなんかでこぼこといろんな所から枝がでてくるみたいにできることが増えていくんだと思う。
いろんなことを説明するんだけどあんまりわかってないこともいっぱいある。でも意外なところがわかっていてびっくりする。
たとえば、ごまちゃんと呼んでるゴマアザラシのパペット人形があって、ごまちゃんがお茶を飲んでるよーって言ってごまちゃん劇場を見せてあげていて、途中でごまちゃんはお茶を飲んだけどおいしくなかったので「まずー」って言って寝ちゃったっていうことにしたら笑ってくれる。
ごくごくごくごく、んー!まずー!ぐーぐーって言ってたのをだんだん繰り返してるうちに展開がスピーディーになっていって「ごくまずぐー」ってごまちゃんが一撃で寝るという話にしたらすごい笑ってくれたんだけど、こういうのを笑ってくれるのはもうちょっと幼稚園とかになってからだと思ってた。
単におとーちゃんの様子がおもしろかっただけかもしれないんだけど。
赤ちゃんの時みたいに、転がしたり持ち上げたりすきなようにできる時期はとっくに過ぎて、いまはおこさんに「持ち上げろ」って言われたら持ち上げるし「転がせ」って言われたら転がす。そういう生活です。たのしい。
奥さんがおこさんに「そこのあれを取って」って言うとおこさんがぼくに「とーちゃん、あれとって」って言って。ぼくはうーんと思いながらもにやにやしてあれを取って2歳のおこさんに渡します。
おもしろいよねえ、2歳のおこさん。