小野不由美「月の影、影の海」
小野不由美の屍鬼を読み終わったので、十二国記をまた読み出した。
「月の影、影の海」は成長の物語だ。
人間は環境に育てられる。
物語の主人公である陽子という少女は、もしもあちら側の世界に行くこともなく平穏に生きていたらどんな人生を送っていたのだろうか。
どういう人間になっていたのだろう。
何かなりたいものがあるのなら、それになるための環境に身を置くのが間違いない。
何かになるための努力をするよりも、環境に身を置くための努力をするべきなのかもしれない。
それは努力というものでもなく、そこに行くことだけだと思う。
あとは環境が育ててくれる。生きていればいい。