毛穴
夏休みだったような気がする。
ここ10日ほど。
仕事はあんまりしなくて、涼しくなってきた夏の尻尾を追いかけ回していたような気がします。
もう気が済んだ。夏はぼくの手をすり抜けて遠くの山へと去って行きました。また来年。
古本屋で見つけた本を読んでいます。
フラニーとゾーイ。十分に休みを取った頭でないと読めない本です。
なにしろ主な表現を文体で行なっているような気がするので。ビジネス書みたいに誰でもわかるように明晰に情報を伝達するものではなく、筆のひとはけひとはけそれぞれがなにかを表現しているような小説なので、頭だけではなく毛穴まで開いて読まないといけない。
そんなこと仕事しながらできっこない。
いずれまた仕事脳に戻ってしまってこんな良い感じの匂いまで吸い込んで感じとるような小説は読めなくなってしまうのだ。
嘆かわしい。でも仕方がない。
こんな風に無防備に毛穴開いてムシャムシャと本を読んでいたら電柱にぶつかったり、躓いて転んだりするだろうから、良い年をした大人はしっかりと目を開いて(毛穴は閉じて)生きていかなくてはいけないのです。
のっしんぐす、ごな、ちぇんじ、
まいわーるど。なのでございます。安心したまえよ。