おとな
最近、珈琲を飲めるようになりました。コーヒーとカタカナで書くと小学生みたいなのであえて珈琲と漢字で書かせていただきましたが、あの苦い、黒い、なんかおいしくないことで有名な珈琲が最近おいしく感じられるようになった、という話です。
これはおそらく僕の味覚がまたひとつ退化したといいますか、味蕾というやつが加齢と共に着実に機能を停止していっているのではないかと思います。
いままでは敏感に珈琲に含まれるまずいまずい成分をキャッしていたセンサーが、長年の不摂生によって役割を終えたのだと思います。
僕は子供の頃、豆腐が食べられませんでした。昔の正直に作られた豆腐がえぐいぐらい豆臭かったというのもあると思うのですが、たぶんその当時の僕だけが持っていた高感度のセンサーがまずい成分をキャッチしていたのだろうと思います。
順調に大きくなって高感度センサーは機能しなくなりました。ひとはこれを成長と呼ぶ。