プリズム 百田尚樹

多重人格のお話。
解離性同一性障害というかっこいい別名を持っている。

百田さんの本は初めて読んだ。

勢いよく人間のドラマを書く人だなと思った。文体とか世界観ではなく、登場人物の存在感や魅力でもなく、誰が何をして、するともう一方の誰かがこうなって、という人間の玉突きドラマを勢いよく書いてある。
読み終わった人に、多重人格という存在を通して人間に関してのこのような気づきを持って欲しい、というようなはっきりした目的を持って書かれてあるような気がする。
すごいなと思った。

例えば、もう一回読みたいとか、この世界に戻りたいとかそういう感想をもつような小説ではない。
「星の王子様」とか「はてしない物語」とかみたいに、いつまでも心に残るあのシーン、というものを持っている小説ではないと思うけど、効率的にエンターテイメントの体裁を持ってたくさんの人々の脳みそにキックを食らわせるという目的で持って書かれた小説だと思った。

いろんな本がある。